院長コラム

2016 04/07

4月 災害時のこころについて

京都の桜は満開で、美しい風景画あちらこちらで見ることが出来ます。
皆様、いかがおすごしでしょうか?
さて、今年も東日本大震災(3.11)前後、震災についての報道が
各局でなされてきました。
精神疾患を持った方々が災害にあわれた時、まず第一に
服薬しなければばらない薬剤をどうやって手に入れるかが
問題になります。
インフラが止まり、病院や薬局が機能しなくなった場合では
避難所で最低限の薬剤は確保されるでしょうが
充分とは言えません。お薬手帳などの情報を常に身につけて
おく事が必要だと思います。代替の薬剤でしのぐ事も
できるはずです。

災害時のこころの健康を守るために
○被災された方へ
 ・お互いにコミュニケーションを取りましょう。
 ・眠れなくても横になるだけで休めます。
 ・つらい気持ちは「治す」というより「支え合う」ことが大切です。
 ・無理しないで身近な人や専門家に相談しましょう。
○まわりの人が不安を感じているときには
 ・側に寄り添うなど、安心感を与えましょう。
 ・目を見て普段よりもゆっくり話しましょう。
 ・短い言葉ではっきり伝えましょう。
 ・つらい体験を無理に聞き出さないようにしましょう。
 ・「こころ」にこだわらず、困っていることの相談に乗りましょう。
○子供について
 ・出来るだけ子どもを一人にせす、安心感、安全間感を与えましょう。
 ・抱っこや痛いところをさするなど、スキンシップを増やしましょう。
 ・赤ちゃん返り、依存、わがままなどが現れます。
  受け止めてあげましょう。

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