院長コラム

2014 07/07

7月 祇園祭の頃となりました

いかがおすごしでしょうか?
ニュースで小中一貫教育など教育改革についての報道が流れています。
確かに中一ギャップという現象があるようです。
一人の担任が手厚く見守ってきた小学6年生から急に各教科違う担任となる中学一年生となり、うまく適応出来ず不登校になるお子さんがおられます。
何とか行けても別教室登校であったり、保健室登校であったりします。
学業の方もうまくついていけなかったり、友人とのコミュニケーションがとりにくく、引きこもりの状態で来院する方もおられます。

そのような状況でも義務教育ですから中学卒業という事になります。
そのまま引きこもりが続く方もおられますが、高校進学を望まれて(親御さんの希望もおありでしょう)通信制の高校へ入られる方もおられます。
通学は少なくてすみますし、多くのクラスメイトの中に入るという事もなく、まずまず自分のペースで高校生活をやっと送れたとしましょう。

さて、京都は大学の町でもあります。他府県から多くの学生さんが来られています。
その中で上記のような経過をとった方々もおられます。
知らない土地での一人ぐらしと大学生活。うまく周囲になじめず再び不登校・引きこもりの状態になるようです。

クリニックにもそのような方々が来院されます。
親御さんも中学からこのような経過をもった方を思いきって知らない土地へ行かされる事について悩まれたと思いますが、もう一回、それが現実的であるか、お子さん・先生方とよく相談される事をお勧めします。
決して、環境をかえれば状況が好転するとは思わないでいただきたいと思います。

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