院長コラム

2016 06/29

7月 ストレス対処法

もう早いもので祇園祭の時期となりました。
一年の半分が過ぎ去りました。
この半年、皆様いかがでしたか?

私事になりますが、母の介護で色々考えさせられる半年でした。
母は色んな職種の方々に支えられ
希望する家での一人暮らしをしています。
かかわる人が多くなると、当然人間関係が複雑となるもので、
問題も出てきます。

問題の一つとしてそれぞれの方々にストレスが生じてきます。

ここで、リチャード・S・ラザルスによるストレス対処法を8つあげてみましょう。

①対決型 
ストレスに正面から取り組み、状況を変化させようと積極的に
行動する方法。
自分に自信があり、自己信頼感がつよい人がとる事が多い方方法です。

②離隔型
ストレスをつくる状況から距離を置き、ストレスを最小限に抑える方法。
自分と出来事の間を切り離し、問題を忘れます。
大嫌いな人がストレスの原因ならば、なるべく話をしない。
近寄ってきたら逃げるなど、ストレスを感じそうな状況を避けます。
どうしても係わらないといけないとき以外は、回避手段としてとってみても
良いかもしれません。

③自己コントロール型
自分の感情や行動を制御する方法。
他人の気分を害しない慎重派です。
「大したことじゃない、大丈夫」と暗示にかけてみたり、
「思っているほど悪い状況じゃないかも」と思い込みを捨てたりします。
ただし、誰でもストレスを感じるように酷い状況に置かれている時は、
嫌だという感情を押し殺すと逆効果になる場合もある為要注意です。

④社会支援模索型
他者を信頼し、社会への適応を探る方法。
友人や家族に相談したり、情報収集したりなど、
自分以外のところからストレス解消の方法を探します。
相談機関で専門家に相談するのもこの方法の一つです。

⑤責任受容型
ストレス状況におけるじぶんの責任を認識し、物事を調整していく方法。
ストレスの原因について自分に落ち度はないのか考えて反省したり、
謝罪したりします。

⑥逃避型
ストレスを感じる状況から逃避しようとする方法。
問題を他人のせいにして、問題解決の意欲を失くします。
お酒を飲んで愚痴を言ったり、カラオケで思いっきり歌ったり。
うっぷん晴らしでストレスを忘れるのはその一時です。

⑦計画型
ストレスを解消するために考える努力をする方法。
例えば忙しさでストレスを感じているならば、
時間をもっと効率よく使える方法を考えます。
時間が出来れば余裕も生まれ、モチベーションを
保ちやすくなります。

⑧肯定価値型
経験重視で困難に立ち向かう、自分自身の成長と自己発見に
価値を見出す方法。
困難の後に成長したと、結果を再評価します。
ストレスや置かれている状況も、大事な経験だと考え、
自己の成長に繋がると信じ乗り切ります。

皆様は概ねどれを対処法としてとらえられているでしょうか?
いつもの方法では、もう一つというときには他の方法を
参考にされるといいと思います。
それでもストレスが解消されない場合は、専門家を訪ねる事をお勧めします。

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