院長コラム

2015 08/28

9月 良くなるまでにどのくらいかかるのでしょう?

猛暑の8月を何とかしのいできましたが、
9月もあと少し暑さを我慢しなければいけないようです。
皆様いかがお過ごしでしょうか

 

町のクリニックをやってますと、前にもお話ししたようにうつ病の方が多く見うけられます。

様々な情況で発病されるのですが、少し治療が進むといつ頃になったら病前のようになるのか、
何月頃になれば良くなるのかと治る時期について熱心にお聞きになってこられます。
その方それぞれのご事情があるわけです。

例えば中年の女性患者さんがいらっしゃいます。両親の介護をされていたわけですが、
病気になったので今はできません。その分をご主人が奥様の看病をしつつ、ご両親の介護、
それに加えて嫁がれた娘さんの手伝いなどをされています。

ご主人自身もヘトヘトになってきている今、患者さんは自分の症状が何時頃回復するのかが
不安になってこられるわけです。

医者の方も全力をあげて治療しているわけですが、患者さんおひとりおひとりで経過は違います。

約3ヶ月でよくなる方、6ヶ月、1年かかる方など様々です。
経過途中で、女性の方ならば今まで出来なかった食事の用意に手をつけることができた
「お味噌汁とご飯を炊いてあと一品作れた」などのお話し伺いますと
ずい分よくなっておられます。回復の兆しが見えてきていますとお話しします。

男性の方では新聞、本などが集中して読めるようになったところで回復の兆しの話をします。

心療内科での病気は、骨折のように全治何ヶ月とですとは言えません。
不安な上にこの先どうなるのだろうかと不安が重なるので、おつらいと思いますが、
当院では7割~8割の方は軽快して、休職されていた方々も復職されていかれます。
薬物治療なしとなる方や、薬物治療を受けながら病前のような日常生活を
送られている方もおられます。

 

 

話は変わりますが私は気分転換ために、時折着物きます。
着物を着るとしゃんとしますし、自分の中で特別の日だと思えます。
特に夏の着物が好きで、独特の透け感が気に入っています。
9月から単衣(ひとえ)の季節になります。

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